良寛短歌0008zz17『 月雪はいつはあれどもぬばたまのけふの今宵になほしかずけり 』

良寛歌 ★ 月雪はいつはあれどもぬばたまのけふの今宵になほしかずけり 








   正月十六日夜(維馨尼宛手紙)
   むつきなかの六日の夜のうた

 月雪はいつはあれどもぬばたまのけふの今宵になほしかずけり



   ※ 与板の大阪屋を尋ね、主人の三輪権平と語る。その娘維馨尼が徳晶寺での一切経購入を助けるための勧進に江戸にあるを聞き、「春夜二三更・・・」の詩と共にこの歌を書いて手紙としたものである。



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 月夜の雪は
 いつ見ても美しいものだね。
 けれど今夜の雪原の月ほど