ああ皐月フランスの野は火の色す君は雛罌粟われも雛罌粟
与謝野晶子
有名な歌ですね。夫を追い、渡仏したさいの感激が詠まれていて、心に響きます。
雛罌粟(コクリコ)はフランス語で、ヒナゲシのこと。英語だとポピーだとか。
岩波文庫の、晶子の自選歌集をみると、ヒナゲシをよみ込んだ歌は多いようです。
・うすものの女の友を待ちえたる松戸の丘のひなげしの花
・ひなげしは夢の中にて身を散らすわれは夢をば失ひて散る
・くれなゐの形の外の目に見えぬ愛欲の火の昇るひなげし
などなど。
私も昨日、東秩父村と皆野町にまたがるポピー畑
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