雪割草は、花が咲いている間に、風や虫たちによってタネを結実させます。
交配で自分好みの花を作るのは今後の課題として、とりあえず、出来たタネを播いてみましょう。
花が終わり、タネが採れたら、パラパラ播く、
翌年の春早々に、カイワレ葉（双葉）が出て、
３年目の春に、初花が見られます。
自分でタネを播き３年目に咲いた花が、とても可愛らしく感じます。
３年はとても長いですが、これを毎年続けていれば、４年後からは毎年新花が楽しめることになります。
実生苗から、はじめての蕾が出てきた時の気持ちは言葉では言い表せないものがあり、蕾を見た日から毎日お花のところに通うことになりますよね。
ところがこの花、親とは色や形が微妙に違ったり、時に全く違ったオリジナルの花が咲くことがしばしばあります。
と言うより、一株一株に隠れた個性（八重咲きだったり赤、白や紫などの遺伝子）を内に秘めているのです。
最近、園芸店で販売されている雪割草の殆どは交配を何度も、何度も繰り返されているので、爺さん婆さん、そのまた上位のひい爺さん婆さんの隠れた遺伝子が現れることが多く、ビックリするような花が咲いて驚かされます。
これ程、ワクワクさせてくれる植物を自分で交配して育てられることをとても幸せに思います。
　この素晴らしい園芸種である「雪割草」のコミュがこのサイト内になかったので、栽培をはじめて日の浅い初心者の私がコミュを立ち上げました。
　理由は、「花としての魅力がイッパイで、交配も簡単にでき、実生から育てるのも比較的簡単で、一鉢が１０cm前後でちょとした場所でもかなりの鉢数を栽培出来ると言う管理面の魅力もいっぱいの花です。こんな素晴らしい植物を多くの人に知って貰い、せっかく手に入れた苗を枯らさずに翌年には更に多くの花を咲かせてもらいたい。」との思いからです。
　本当に初心者で、２００８年のお盆に雪割草専用のビニールハウスを作り、先輩方からのアドバイスや本を読んだりしながら栽培をしております。はじめたころに比べると枯れてしまう苗も大分減り、栽培にも少し自信が持てるようになってきました。このコミュを通じ、皆さんと共に勉強しながら、楽しみたいと思います。
　そして、こんな花作ってみたいとか、この花にこちらの花の花粉を交配したらこんな花が出来ました・・・とか、楽しい交配の情報交換や交流など出来たらいいなと考えています。
タネからの栽培は、
　ツルタニが、これまでに読んだ本や業者さんから貰ったマニュアルを基に宮城県南部のハウス内の棚で栽培している方法を
　　　　「雪割草をタネから育てる！」
　http://smcb.jp/_bt01?topic_id=158610
にしてみました。
その後、
　　　　「播種から開花までの栽培管理」
http://smcb.jp/_bt01?topic_id=553375
も作りました。
ツルタニが作った栽培管理は、日々進化し続けてております。
　時々見て参考にしてください。
　静岡など関東以南では、暑さで夏場の管理が大変厳しい地域もありますが、年々栽培技術が向上しております。
　私が所属させて貰っている国際雪割草協会（IHS）も各支部があり、平成２２年に、九州支部が発足しました。これによって暖かい地域における栽培技術の向上も急ピッチで進むものと思われます。
　雪割草の栽培（交配）を本格的にしてみたい方は、「雪割草　栽培と花創りの楽しみ」著者：岩渕公一が、新潟日報事業社から発行されています。
　初心者からベテランの方まで参考にされております。
　全国の書店でも取り寄せ可能です。

　コミュニティのシンボル写真
濃赤千重咲き　無銘
は、ツルタニのオリジナルの雪割草です。