布地や繊維関係ならモンマルトル下というお話


 いつの間にかパリも遠くなりました。いくら年月を経ようとほとんど何も変わらないパリだといいますが、それでも今日明日突然訪れたなら、たぶん、あまりの変貌や進歩のさまに驚き、なにかにつけて戸惑うことでしょう。

 パリは懐かしいのです…。パリといえば、そういえばもう何度ともなく足を向けていたエリアがありました。それはいわゆる繊維街、衣服や布地、カーテンやレース、手芸や縫製の用具や材料、そのほかいろいろ、お店をひやかしながら歩けば、女性にとってはことにとても楽しい街なんです。といいましても、ご存知の方も多いことでしょうけれど、それほど遠いところでもないのです