ある方の紹介で知り、読んだ小説であったが、
武家の妻たちの
「生き抜くことこそ武家の女の戦にございます」
まさに上意討ちとなった一族の女たちの戦いである。
葉室小説にしては、これまでのすがすがしい作風
とは異なり、謎解きの興趣味に満ちた
サスペンスストーリーで、息もつかずに読み切って
しまった。
女医である伊都子は上意討ちにあった佐野藩の女性
ばかりの家族7人が住む屋敷へ住み込みを命ぜられる。
そして、けが人の治療をしながら女性全員を生かせと。
いざ屋敷に着くと、藩主の妻「きぬ」長男の妻「芳江」
次男の妻「初」女中たち3人、芳江の娘「結」の
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