『光る源氏の物語』丸谷才一・大野晋著

角田光代さん訳『源氏物語』を読んでいます。宇治十帖前でちょっと立ち止まってこちらの上下を読みました。

いろいろと分からないことだらけで、作家の丸谷先生と国文学者の大野先生なら、どう解釈するのだろうか?と期待を込めて読みました。

『源氏物語』を巻ごとにお二人が対談形式で解説されています。ときに、大野先生をして「あきちゃったよ」と言わしめるほどの光君の言動・・・。確かに、「また、ですか(女性をすぐに口説く)」と言いたくなるのですが、そこは、品格をもってご指摘なさる。

「実事ありですな」などとお二人で言い合うのも興味深いです。男性どうしならではの会話でし