騙し絵の牙 塩田武士

主人公は速水輝也。
出版大手の薫風社で月刊誌「トリニティ」の編集長。

出版不況で上司からは廃刊の圧力をかけられ、大御所作家のご機嫌を取り、部下の喧嘩を仲裁し、お嬢様育ちの妻とは離婚の危機。
そんな中、文芸愛を支えに何とか問題を解決しようと奮闘するお話です。

出版業界の裏側が詳しく描かれていて面白かったです。

小さな伏線はありましたが、これが題名とどう繋がっていくのか全くわかりませんでした。
最後のエピローグの章で速水の過去も明らかにされ、どんでん返し?があります!