漢詩 杭州春望

望海楼明照曙霞
護江提白蹋晴沙
濤声夜入伍員廟
柳色春蔵蘇小家
紅袖織綾誇柿帯
青旗沽酒趁梨花
誰開湖寺西南路
草緑裙腰一道斜

望海楼(ぼうかいろう)明らかにして曙霞(しょか)に照らさる。護江提(ごこうてい)白くして晴沙を蹋(ふ)む。涛声、夜入る伍員廟(ごうんびょう)。柳色春蔵す、蘇小の家。

紅袖、綾(あや)を織りて柿帯(したい)を誇り。青旗酒を沽(か)いて梨花を趁(お)う。誰か開く、湖寺西南の路。草は緑にして裙腰(くんよう)一道斜めなり。

詩に云う。望海楼は朝焼けの光に明るく照らされ、銭塘江の堤は白く、晴れた日のもとその白砂を踏んで