だから憲法第二十七条はいう。  すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。  すべて国民の中に「高齢女性」も入れて考えよう

高齢女性の健康と就労経験
 もうひとつ気がかりな点は高齢女性の健康問題である。近年、厚労省が心身能力の衰退する時期をフレイル期と名づけ、その予防に乗り出している。平均寿命だけでなく、自立して活動できる健康寿命を発表しているが、直近の数字(2016年)では、男性平均寿命80.98年、健康寿命72.14年に対して、女性はそれぞれ87.14年、74.79年。平均寿命と健康寿命の差は男性8.84年に対して女性12.35年。絶対値で3.5年も女性のほうがその差が大きい。その原因の大半は、おそらく性差に基づく生理的身体的なものであろう。ぜひ解明して、女性の健康寿命の