小沢一郎奮闘記

「桜を見る会」にみる安倍政権の「政治主導」

 民主党政権から安倍自民党政権になって格段に低下した問題領域がある。「政」と「官」の関係を見据えた場合の「政治主導」という述語の捉え方である。

 政府主催の「桜を見る会」をめぐって紛糾が続いている。本来は日本社会に対する「功労・功績」のあった人を多く招いて、各国の大使公使や皇族、国会議員などと花見をしながら交流を深めるという趣旨のものだ。

 しかし、安倍首相はここに自らの選挙区の有権者を850人も招き、自民党議員も合計6000人を集めて、常識のある国民を驚かせている。文字通り公職選挙法の趣旨を逸脱する行為