映画「ゲーテの恋」(ドイツ、2011年)を観て。



本作品は、歴史の彼方にいた「ゲーテ」をたぐり寄せ、ものすごく近い存在にしてくれた。
歴史上の人物のことは、その存在や功罪などの史実を多く知るが、その内面的な人間性に
ついて、今まで深く考察したことは無かった。そのような意味で本作品が私に与えたイン
パクトは大きいものであった。

次に、ドイツ映画としての本作品は、ハリウッド映画と比較して、その差異を大きく感じる
ものは発見できなかった。いわば大衆向きの作品であり、唯一、その言語の違いだけだった。
しかしながら、合唱やBGMなどの音楽効果については、好感をもった。さらに、当時の雨後の
泥濘の情景描写には