《元代々木・西原・大山町レポ》江戸の殿様と現代の豪商

 渋谷区では最も標高があるエリアが大山町です。江戸時代は紀州徳川家が所有していたことから「徳川山」とも呼ばれていました。
 その場所には今でも徳川宗家の住居があり、目と鼻の先には国際的企業の最高経営責任者の大豪邸が鎮座ましましていました。
 幕府が江戸に開かれてからおよそ420年。この二つの住居を見比べた時、かつては日本を支配した武家のトップの面影は感じられず、一方で強烈な印象を受けたのは急速に成長した豪商のパワーです。

 しかし、江戸の殿様は壮大なスケールで町を造り、その功績は今も東京のあちらこちらに見ることができます。長い長い年月が流れたずっと先の