ベルリン移住した藤田まおに独占インタビュー

ベルリンの私の住んでいる地区は静かなところで、近隣の方にも恵まれています。引っ越した当日、先方から先に挨拶しに来てくださって、歓迎のしるしの塩とパンをくださいました。そして「あなたのピアノを楽しみにしている」という言葉をかけられたので、嬉しかったですね。

またある日のこと、ブラームスの1番のコンチェルトを練習していたら、家の呼び鈴が鳴りました。ご存じの方は分かると思うのですが、ブラームス1番は重厚な響きを特徴としている曲です。これはいよいよ苦情かなと思って演奏をやめてしばらく息をひそめていたのですが、もう一度呼び鈴が押されて…恐る恐る顔を出すと、階下の