1、兼題を無くし苦吟に春の風
2、お水取り凍てつく奈良に火が走る
3、雪降りて白一色の過疎の村
4、顔ゆがみ遊び疲れの雪だるま
5、常盤平の桜並木春来たり
6、梅の香に酔いしれ歩く8000歩
7、雪解けは木々の根元にはじまれり
8、猫客の首に名札や春浅し
9、ぬかるみをわざと歩く子冬ぬくし
10、春きざす21世紀の森人集め
11、良き日和春を探して散歩道
12、立春の暦の文字に腰伸ばし
13、春疾風無口の子等は塾帰り
14、息子への一言悔やむ冬の月
15、屋根からの鳥語こぼるる寒の明
16、紅梅の香り微かに遊歩道
17、欅
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