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よくあるご質問

葉室麟の「恋しぐれ」

昨日、所用があって上京する折、新幹線の中で何か読む本をと思い、駅の書店に立ち寄ったところ、葉室麟の「恋しぐれ」を見つけました。本当は以前ソババッケさんにご紹介をいただいた「月神」をと思って探したのですが、それは置いてありませんでした。

葉室麟と言う作家は名前を知っているだけで手にするのは初めてです。題名からして、もしも甘い恋物語だったりしたらちょっとね・・・と案じていたのですが、とんでもない、引き込まれてしまい、所用の合間の休憩に入った茶店でも読みふけってしまいました。

与謝蕪村と、その周りに集まる画家や俳人たちのそれぞれの恋の物語です。けれど、いずれも初老に差し掛かり、それぞれのこれまでの人生の紆余曲折を深く心に抱えて、若者のように己中心に感情に任せて突っ走ることの出来ない恋・・・ なかなか含蓄のある作品でした。

やはり、年を重ねると己の感情にのみ走るには、あまりにいろいろなことが見えすぎるのですよね。所々にちりばめられた俳句が、語れない様々な思いをくっきりと浮かび上がらせて、見事でした。十七文字の裏側に広がり、その行間に秘められたもののとてつもない重さ・・・
「男の人の晩年の恋のあり方、いや、恋というよりはいのちのあり方を自分に引き比べて書いてみたかったんです。」と作者は語っているとか。
しばらく葉室麟を追いかけてみようと思います。

コメント

onikoさん

2013年09月26日 13:55

ソババッケさんのご推薦、とりあえず★4から制覇、と思って
他出したついでに書店に立ち寄って、「秋月記」を入手いたしました。
楽しみです〜〜

お純さん、ぜひ読んでみて下さい、「恋しぐれ」
北順さん、「蛍草」ですね。これもぜひ読んでみたいと思っています。

北順さん

2013年09月26日 10:44

「恋しぐれ」「蛍草」
この作家は秀作が多いですね。

お純さん

2013年09月26日 09:59

読みたくなりますね。
若い頃の恋愛経験が年を重ねた私達に影響を与える。
他しかに、、、と
つくづく思うこの頃です。

ソババッケさん

2013年09月25日 19:07

onikoさん 「恋しぐれ」はよかったですね。蕪村が好きになりました。画家としても名作を残してまして、特別展を見に行ってきたりもしました。

葉室麟を読まれるのでしたらお薦めです。
「秋月記」「銀漢の賦」「橘花抄」「蜩ノ記」「恋しぐれ」(ソババッケの勝手な評価で★4以上です)

続いて(★3.5ですと)
「オランダ宿の娘」「柚子の花咲く」「川あかり」「無双の花」「散り椿」「霖雨」「千鳥舞う」「この君なくば」「蛍草」「春風伝」など
特に「蛍草」は初めての娯楽作品といってもいい作品で、楽しい小説でした。

多作の作家ですので、まったく面白くない作品もありますし、上にあげた作品でも、個人の好みはいろいろですので・・・ということをお含みおきを。