植松三十里の「繭と絆 富岡製糸場ものがたり」 と 和田 英の「富岡日記」

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「繭と絆」は富岡製糸場が世界遺産に登録された翌年の2015年8月に出版されたものです。明治5年10月に操業開始した富岡製糸場の場長として苦闘する父・尾高惇忠を支えた14歳の娘・勇の5年間の奮闘物語です。作者は、糸繰り作業に従事する娘たちを実に生き生きと描いていきます。こんな見てきたような描写が生まれた裏には「冨岡日記」という生きた資料があったからに違いありません。

「富岡日記」は製糸場の創業の翌年3月に工女として15人の娘を率い