紫陽花と猫

蒸し暑い日だった
窓を開けた侭、寝てしまていた

目が醒めたのは午前零時
窓の外を見てみると
白い着物を来た人がじーっと
立っていた

両手の手首を下げて
髪は馬の尻尾の様に
長く垂らしている
顔は青白く髪の毛で覆われていて
よく見えない

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、
と2回ほど唱えてる内に
気絶してしまった

明け方4時には陽が登らなくても
周囲は明るくなっていた

再度窓際を見ると
昨日には咲いていなかった
紫陽花が白・青・ピンクと満開になっていた

あの青白い物は紫陽花の精だったのかと
思い直しました

そう言えば長い間飼っていた猫が
亡くなり紫