滅亡間近の平家は、それゆえに明るい

太宰治の「右大臣実朝」に出てくる言葉です。

前途が絶望的なとき、誰もがそれに触れまいとして妙に明るくなることを現わしています。

明日12月8日は太平洋戦争の開戦記念日です。
以前はこの時期、戦争にまつわる特集やドラマをテレビでよくやっていましたが、最近は少なくなりました。

「ああ、あんな苦しいときもあったなあ」という回想ができるのは、現在が豊かな場合に限られるのだと思います。
今は、あのころと比べようがないかもしれませんが、苦しい時代だからそのような番組が作れず、変に明るく軽薄なバラエティ番組ばかりが流行るのではないでしょうか。

日本の崩壊の前兆