●歴史に学ぶ

浅田次郎の「マンチュリアン・リポートをよんで。
張 作霖(ちょう さくりん)は中華民国初期の軍閥政治家で、北洋軍閥の流れを汲む奉天派の総帥で当時の中国を2分する勢力をもっていた。日本の関東軍がかれを邪魔者扱いにしはじめたのは、まさに日本が満州をその統治下にしようとの目論見があったからである。欧米、特にアメリカは中国に対する権益をめぐり、張 作霖に近ずこうとしていた。張 作霖の爆殺は満州の権益に絡む出来事なのである。特に、関東軍は満州を傀儡政権で支配しょうとかんがえていた。このできごとが、その後の日本の進路を決定ずけたほどの重大事件であり、張 作霖は単なる