水芭蕉の幻想

水のゆらぎにつれて、わたしの殻がふんわり外される

ひとり旅もいいな、と思うこの頃

みず色の魚が、渇いた心の中を泳ぎはじめる

ささやきかわすのは、まっ白な水の精たち

やわらかな、せせらぎの歌が流れだす