倭人伝の用語 1-2

「到其北岸」

倭人伝では、狗邪韓國から対馬に至る説明として「始めて一海を度ること千余里にして対馬国に至る」と記されている。

この「始めて」は、初めて海を渡ることではなく「初めて倭の領海の海を渡る」という意味であり、海峡の北側にある狗邪韓國の南岸が韓国と倭国の境界線であり「其の北岸」とは、倭の領海に接する北側の岸とされている。

しかし中国人の位置の表現は日本人とは大きく異なっている。ある建物の右側と言えば、常に向かって右側となり、自分の眼が主体である。中国の極南海にある海南島の北でベトナムとの境界に「北海市」が存在する。極南海なので中国国内の位置を示