倭人伝の用語 1-3

 漢書地理誌  「樂浪海中有倭人」

中国語では初めて認識した場合には「有」が使われ、既に認識されている場合には「在」で書き表す。

 魏志倭人伝  「倭人在帶方東南大海之中」
 後漢書    「倭在韓東南大海中」と、漢書以後の史書では、すべて「在」が使われている。

日本列島の倭人を初認識したのは漢書の時代であり、漢書以前の「論衡、山海経」の倭人は日本列島の倭人ではないことになる。

 論衡   「周時天下太平 倭人來獻鬯草」
   周の時、天下太平にして、倭人来たりて暢草を献ず
 
 山海経  「蓋國在鉅燕南 倭北 倭屬燕」
   蓋国は鉅燕の南、倭