ベトナムの宮廷音楽

15世紀に中国の明から伝わった音楽を基礎として、胡朝時代(1400年 - 1414年)に誕生し、黎朝時代(1428年 - 1788年)、阮朝時代(1802年 - 1945年)に宮廷儀式として確立された。

主にフエの宮廷で演奏されてきたが、1945年に阮朝が滅亡したことで奏者が離散し、この後のベトナム戦争による破壊により、一時「忘れ去られた音楽」と呼ばれて消滅の危機に瀕したが、聖徳大学の徳丸吉彦教授をはじめとした人々の尽力で復活した。また、徳丸吉彦の提言で、1996年にフエ大学に宮廷音楽コースが設置され、2000年以降卒業生を輩出している。