亡くして初めて、その存在の有難さを噛みしめる

戦場ヶ原での話。

行きずりのご婦人が二人で立ち話をしている。

「ご夫妻でのお出かけが出来て良いですねぇ。

いいえぇ、車から降りればさっさとカメラを持って一人で何処かへ行ってしまうんですから。

それでも夫婦揃って出かける事が出来る内が花ですよ。
主人が亡くなった今、私は何時も一人ですから。」

近くで写真を撮っていた私の耳にその会話が入って来る。
そうだなぁ、相棒が居る内はお互いその有難さは分からない。
亡くしてその有難さを初めて噛みしめる。
私はそう思ったものでした。
(日記にも同文)