(137) 大伴の 御津(みつ)の松原 かき掃きて
我れ立ち待たむ 早帰りませ
巻五・895 山上憶良 733年
大意: 大伴の御津の松原(摂津の港一帯)を掃き清めてお待ちしています きっと、早くお帰り遊ばせ。
(137’) 難波津に み船泊(は)てぬと 聞こえば
紐解き放(さ)けて 立ち走りせむ
巻五・896 山上憶良
大意: 難波津に貴男の乗った船が着いたと知ったら、もう、帯紐を解き放って、真っ先にお迎えに上がりますわ。
解説: 憶良の「好去好来」(行