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よくあるご質問

喪中につき・・・

OL時代 一期先輩のMさんの結婚式に行ったことを思いだす。Mさんはひよっこの私からすればずっと大人の女性に見えたが年齢は一歳しか離れていない。色が抜けるように白く日本的美人、しかも聡明で私の憧れの存在。一足お先に結婚していた私は、臨月近いお腹をしてお祝いに駆けつけたと記憶している。

 社内結婚だったからご主人になった方もよく知っている。
結婚してからさほど経たないうちにご主人が家業を継ぐために退社、
彼女は一緒に遠くに行ってしまった。

 彼女は飛び抜けて文字が美しい人で、社内の書道クラブでも活躍していた。彼女から届く賀状は毎年楽しみだった。そのやりとりだけが
唯一のコミュニケーション。
「元気にしてますか?」
「子供さん 大きくなったでしょう」
「旅行してますか?」
「近頃 歳を感じます」
「会いたいですね」
 ひと言添えられた筆文字が女性らしい。

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 喪中につき新年のご挨拶を
    失礼させて頂きます。

 妻〇〇 去る7月末 雲膜下出血にため急逝いたしました。
 生前のご厚情に感謝いたします。
 今後とも変わらぬご支援ご厚情をお願いいたします。

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 驚きの喪中葉書が届いた。
彼女は亡くなっていたのだ。
ご主人が昨年の年賀状から私の名を見つけてお知らせ下さったのだろう。

 【くも膜下出血】を【雲膜下出血】だって、
 【出血にため】?【出血のため】でしょう。
  私の苗字だって漢字が間違っている。
  切手が弔事用切手でない普通の切手

 誰でもうっかりはある。けれど私はケアレスミスと言われても納得できない。彼女ならそんな葉書は絶対に出さない。もう少し気をつかって書いて欲しい。奥さまは、いつも、ほれぼれ、うっとりするほどの賀状を書いていた人なんだから。きっと対外的なことは全て妻任せにしていたのだろう。彼女なら任せてもきちんとできる人だから。

 彼女の死が悔しくて悲しくて、ご主人様にダメだし、つっこみ、八つ当たりしている私がいる。「くも膜下をクラウドの雲って書いてあったのよ」とツレに嘆いたりする。一番辛いのはご主人様なのに。ごめんなさい。慣れないことを一生懸命して下さったのかもしれないのに…
 当時、野生児みたいな彼と大和撫子の彼女。ちょっと不似合いな感じにも見えたことは確か。男と女、自分にないものを持った人に魅力を感じるのだろうか。結局、子供さんには恵まれなかったが、仲良しご夫婦だったと思う。

 思いたい。

 短い人生だったけれど…お幸せだったのですよね。

 ねっ、先輩!

ご冥福をお祈りします。 合掌。


http://www.youtube.com/watch?v=DwRqH1d2RPA&playnext=1&list=PL92061281528D10BE&index=3
【クミコ ♪私は青空】

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