ルネサンスとヒューマニズム

鯖田豊之著『ヨーロッパ封建都市』講談社学術文庫、西村貞二著『ルネサンスと宗教改革』講談社学術文庫、を読了。
 前著は,鯖田先生が卒業論文のテーマとして書かれたものが原型となり、その37年後に全面的改稿の上、学術文庫として刊行した処女作とのこと。
 あとがきに、「若さに気負い立った生硬な表現がやたらと眼についた」ので全面的に改めたそうで、むしろ私のような素人にはその方が読んでいて愉しいような気がする。京都大学史学科卒業後、京都府立医科大学に31年間奉職され(現名誉教授)、単科の医科大学でオーソドックスな西洋史学を研究するマイナス面もありながら、医科大学の西