寺と檀家の関係

都内の有力葬儀社が主催する「生活文化塾」と題する教養講座で、月に一度佛教講話をさせていただくようになって半年が過ぎ、常連の方と個人的な会話を交える機会も増えました。

 学校の先生として一生を勤め上げ、佛教に関心を持つK女史が郷里の菩提寺との関係に頭を悩ましていると、吐露されました。ご先祖の法事の際、本堂で法事を済ませた後、墓前で読経を挙げてくれるのが通例でしたが、最近は布施の額が少ないからと墓前の読経はしてくれない、と言うのです。布施は東京近辺の標準額以上でした。

 東北に在る先祖代々の墓を守ってくれるのは、地元に住む妹さんの役ですが、高齢で収入も少