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よくあるご質問

寺と檀家の関係

都内の有力葬儀社が主催する「生活文化塾」と題する教養講座で、月に一度佛教講話をさせていただくようになって半年が過ぎ、常連の方と個人的な会話を交える機会も増えました。

 学校の先生として一生を勤め上げ、佛教に関心を持つK女史が郷里の菩提寺との関係に頭を悩ましていると、吐露されました。ご先祖の法事の際、本堂で法事を済ませた後、墓前で読経を挙げてくれるのが通例でしたが、最近は布施の額が少ないからと墓前の読経はしてくれない、と言うのです。布施は東京近辺の標準額以上でした。

 東北に在る先祖代々の墓を守ってくれるのは、地元に住む妹さんの役ですが、高齢で収入も少なく現状が精一杯なのに、と菩提寺に対し怨みがましい口調です。それ以外にも寺の修理などで10万単位の勧募があり、田舎に住む者には経済的に相当な負担になるとのことです。近所のほかの寺では、お金についてそれほど煩いことは言わないそうです。住職の人柄もあるのかもしれません。

 一般論として、地方の寺院の立場に立つと、それほど檀家数も多いわけでなく、収入にも限度がある状況を考慮すると、布施の額にこだわる事情も理解できなくはありません。しかし、僧侶はまづ乏しい収入の中でやりくりし生計を立てている檀家さんの立場を思い遣ることが大事ではないかと私は思いました。布施が少ないとの理由で、墓前の読経を端折ることは、仏事の質を低下させることにならないでしょうか。

 布施の額が少なくなることは寺院経営の観点から辛いことではあるでしょうが、そこは堪え(忍辱)て以前と変わりなく墓前の読経までさせていただくことが、檀家さんの信頼を保つことになり、巷間伝えられる墓離れ、寺離れを防ぐ一助にもなると思うのですが・・。

 それ以前に地方の寺として、日頃仏教広布にどれほど努力し、檀家さんと親密な関係を築き上げているかがまず問題かも知れません。

カテゴリ:ニュース・その他

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