物部の前段階

魏志倭人伝にある、「百余国に分れて云々」の頃、半島から金属祭器を齎した数多くの鍛冶神が次々と到来し、各地に散らばり、夫々の領域で各々神として支配者になっていたのではないか。
其処で祀られていたのは夫々の祖先神或いは祭器であったのだろう。
神話としてこの辺の事情が記紀や風土記に書かれている。
例えば、出雲のスサノヲノミコトのヤマタノヲロチ退治の説話も、
先住者の海人族(ヤワタ蛇神族)の強大な鍛冶神であるヤマタノヲロチを、後から移住して来て、毎年8人の女を捧げなければならなかった足名椎、手名椎を助けた、
スサノヲノミコトがカラサヒの剣により倒し、娘の奇稲田姫