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よくあるご質問

素浪人の『万葉集漫談』(147話)…威圧的な中国の姿勢と、鑑真和上像を思う。

(147) 高円の 尾花吹きこす 秋風に
         紐解き開けな 直(タダ)ならずとも
           巻二十・4295 大伴池主
大意 高円の野一面に咲く、美しい穂すすきが靡くように秋風が吹き通っています。さあ、この秋風に衣の紐を解き放って心躍らせて楽しみましょうよ。じかに、このすすき(美女の喩)に触れられなくっても…。

解説 753年(天平勝宝5)の歌です。奈良の高円山麓の原野は当時、官人たちの遊楽の場でした。池主は当時左京少進で3等官でした。酒壺を下げて酔いがまわるほどに、男女の交わりをにおわせながら、尾花をめでたのでしょう。

この年、遣唐大使藤原清河は暴風雨に吹き戻され終生、帰国できなかったのですが、副使大伴古麻呂の船に乗船した唐の高僧、鑑真が、6度目という執念の渡航に成功して来日。
東大寺に戒壇を設けて754年、聖武上皇に授戒します。
同じく遣唐副使の吉備真備も屋久島に漂着したのですがその後、無事帰国しました。

当時の造船技術、帆に頼り櫓で漕ぐという航海技術で、日本海をわたることの困難がいかに容易でなかったことが偲ばれますね。
それにしても日本に本格的な仏教の布教を目指して渡航した、唐の高僧の使命感、崇高な精神を今更のように、思うことです。

日中の仲が険悪になり、高圧的な中国政府のの姿勢を思う時、5度の渡航に失敗し、眼光を失ってまでして来日された、唐招提寺にまします中国人、鑑真和上像(天平時代の代表的乾漆像)を思うことです。 いずれにしても日中が事を構えずに無事過ぎたのは亜幸せなことでした。弱腰とマスコミの批判は強烈ですが、沈静であった時の政府の今後を見守りたい気がします。

カテゴリ:ニュース・その他

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