物部(鞴(ふいご)と踏鞴(たたら))

書紀の一書に「石凝姥(イシコリドメ)を冶工(タクミ)として天香山(アマノカゴヤマ)の金(カネ)で日矛(ヒボコ)を作らせ、真名鹿(マナカ)の皮を全剥(ウツハギ)に剥いで天羽鞴(アマノハブキ)を作った」と言う記事がある。
このふいごは皮袋で作られた事が分る。

江戸時代の図絵に鉄踏鞴の図があり、その説明に鉄をふくにはふいごでは駄目で、たたら吹きによらないと鉄は溶けないとある。
従って、石凝姥は鉄製品でなく、ふいごでも湯になる銅製品を作ったことになり、天香山の金も銅と言うことになる。

製鉄についての考古学上の通説は6世紀になってからといわれている。
然し、鉄