名歌

過日、「百万本のバラ」をご紹介しました。

 あれは外国作品を加藤登紀子さんが訳詩したものです。

 今日は日本のそれも一寸古いですが、

 明治時代の名歌をご紹介します。

 実は以前、私の外部ブログで紹介したものですが、

 元旦のひと時、本棚の中から再び手にしました。

 私自身、学生の頃、よく口ずさんでいました。

  
島崎藤村 「若菜集」より、「初恋」の一節です。

    
   まだあげ初めし前髪の  林檎のもとに見えしとき

   前にさしたる花櫛の   花ある君と思ひけり

    
   やさしく白き手をのべて  林檎をわれにあたへ