くつろぐ絵・懐かしき画家 向井潤吉 呑兵衛爺の暮れ暮れ草(18)

絵を描くことから観賞する側に回ってから、早60年の月日が経過している。これまで西欧のいろいろの流派,印象派を含めて、画集や展覧会などで数多くの画家たちと出会いを持ってきたが、最近は自国への回帰がなせる業か、昔風の日本的な古民家を描く向井潤吉の画集を一年ほど前一冊購入した。
中学生の当時、描く色彩は緑系が好きな色の一つであったが、高齢の現在では天空の空の色、雲も含めて紺系と白系が景色や絵画を鑑賞する時の私のポイントの一つとなっている。
絵画で人物や静物なども観賞するが私の対象は風景画である。何故か大自然が私の心を捉えるのである。向井潤吉は1901年京都で生