果物が大好きだった亡き家内に、
喜んでもらえたら良いなと思い、
昨年の暮れ、ある新聞の日曜版で見た
青森の農民組合へ、
りんごを注文していた。
一週間、お骨を安置してある壇にお供えし、
昨日下げた。
どちらかと言うと、
果物や野菜を好まない私だが、
捨てるわけにはいかないので、
何十年ぶりに、自分で皮をむき、
食べてみた。
見栄えのしない小さなりんごだが、
おいしいのだ。
「これが、りんごのほんとうの味なんだ」
とびっくりした。
10?で、たしか2,000円程だったが、
甘みと酸味のバランスが絶妙だった。
これなら、
家内は喜んでくれたはずだ