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よくあるご質問

素浪人の『万葉集漫談』(152話)…万葉集の最後の歌。そして、家持のその後。

(152) 新しき 年の始めの 初春の
      今日降る雪の いや重け吉事
読み アラタシキ トシノハジメノ ハツハルノ
      ケフフルユキノ イヤシケヨゴト
           巻二十・4516  大伴家持
大意 新しい年のはじめの、新春の今日を降りしきる雪のように、さらに一そう重なれ、吉き事よ。  

解説 759年(天平宝字3)正月一日、因幡の国庁に集まった国郡司を前に披露された大伴家持の歌です。『万葉集』の最後の歌であり家持が残した最後の歌でもあります。
雪深い因幡の国守として都を追われた、最初の年の正月を家持はどんな心境で迎えたのでしょうか。
歌は「の」の律動も効いて荘重で、格調高く素晴らしく、置かれた境遇での家持の心の底からの叫びも聞えて来そうです。

760年には藤原仲麻呂は太政大臣となり6月には光明皇太后が亡くなります。

さて、仲麻呂の命運はこの後、いかがなるのか。そして大伴家持はその後をいかに生きるのか…。
「歌のない万葉時代」が今しばらく続き歴史はやがて平安京の時代を迎えるのですが、「歌のない万葉時代」の二人の足跡を辿るのも『万葉集』を読む楽しみの一つかも知れません。

カテゴリ:ニュース・その他

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