『智恵子抄』

一人暮らしが始まって、一か月と少し、
家内が果たしていた役割の多さ、
重さを日々思い知らされている。

今日は、三十五日なので、
お休みをいっただき、
掃除、洗濯、洗い物をかたづけた。

家内のお膳に新しいご飯や精進もお供えした。

家内がいる時は、
家事のすべてをやってもらい、
のほほんとしていた自分のエゴに嫌気がさしてくる。

寒風の中、
暖房機の灯油を入れるのも、
たいていは家内にやってもらっていたのに、
家内に対する感謝の心もなく、
今になって悔んでいる。

情けないほどダメな奴だった。


今日も、この詩を読んで泣いてしまった。




梅 酒