ビザンツの妃選び

高階秀爾著『フランス絵画史』講談社学術文庫、橋口倫介著『中世のコンスタンティンノープル』講談社学術文庫、を読了。
 前書は、16世紀のフォンテーヌブロー派から19世紀末までのおおよそ400年に近いフランス絵画の歴史を纏めたもので、360頁に及ぶその多くは、小学館版の『ルーブルとパリの美術』、学習研究社版の『大系世界の美術』の解説として執筆されたものを、通史として整合性を取るために欠落部分を補い、大幅に加筆されて学術文庫として刊行されたもの。
 後書は、紀元330年、コンスタンティヌス大帝の遷都によってビザンティン帝国の首都となったコンスタンティンノープル