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よくあるご質問

姉と妹

私には、私には過ぎた自慢の妹がいる。

今でも彼女の事は自慢出来る。
表面的には,今も大学生で通るくらいに
若く清楚なイメ−ジである。

幼い時に、両親は

    「この子は少しおかしいのではないか?」

と、心配したらしい。
確かにおかしかったのである。
幼稚園の時にIQを調べた時、かつてないほど
高く、間違いだと思われたそうである。
家庭学習などしたことも無く、小学校、中学校と
トップ、かなりレベルの高い高校でもトップクラス
であった。

その彼女が、幼稚園か小学校一年生の時から
目標に掲げたのが「芸大受験」であった。
家では、勉強は一切せず一日八時間はピアノ。

   「勉強はしなくていいの?」

そう聞くと

   「勉強は学校で覚えてくるからいいの。」

彼女のどこにその執念が隠れていたのだろう。
それは受験のその日まで続いたのである。
高校二年生の時、ピアノでは無理かもしれないと
声楽に変わったが、「芸大志望」は変えることなく
頑張り抜いた。

そして、見事「東京藝術大学 ソプラノ科」に現役で
合格したのである。

姉の私とは雲泥の差である。

大人びていた私は、忙しい両親の変わりに、いつも
彼女と一緒に、どんな偉い先生の所へでも付いて
行った。

   「しっかりなさった、ご立派なお姉さま」

「教育ママ」ではなく「教育姉」だったかもしれない。

幼い時からの彼女の夢を目の当たりにして、知って
いたから、どうしても力が入ってしまったのかもしれ
ない。
だから、「合格」の時は自分の事のように舞い上がった。

芸大は四次試験まであったのだが、今でも発表の時の
ことは、よく覚えている。


そんな妹が、随分大人になった時、ポツリと漏らした。

    「小さい時から華やかなお姉ちゃんに劣等感を
    持っていたの。劣等感の塊だったんだよ。」

どうして?信じられない言葉だった。

今でも彼女とは雲泥の差の暮らしぶりである。

こんな私をいつも尊敬してくれ、大切にしてくれる。

私は自分には自慢する事はなんにもないが、今でも
妹が自慢である。
真っ直ぐに自分の夢を追いかけ貫いた妹が自慢なの
である。

カテゴリ:ニュース・その他

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