又スプレーガンの絵 呑兵衛爺の暮れ暮れ草(24)

前回のブログを又続ける。私は北区の職業訓練校へ通いながら「塗装」実技の訓練を受けながら、次なる仕事を求めての「就活」であった。しかも真剣に求職の強い願いを持っているのは、クラス中で60歳にまだ届かない私だけであった。他の人はすでに60歳を越え、永年勤務した会社を退職した人たちで、勤続した年数の退職金を受けており、年金も支給され、さらに再就職の助成金も講座期間中は支給され、私を除いて厚遇を受けた裕福な人たちばかりであったのである。私はいずれにも該当しなかった。クラスで「マイコン」(my computer)を所持し、使用している人が数人いたのには驚きであった