散骨

四十九日の法要を終え、
息子夫婦と孫たちは、先ほど帰って行きました。
徳島県最南端の町に着くのは、
午後7時半頃になるでしょう。

仏式では普通、
四十九日で納骨となりますが、
思うところもあり、私が死ぬまでは、
手元に置いて供養することにしました。

「私が死んだら、
夫婦の骨を一緒にして、
私の生まれた岡山の瀬戸内海か、
家内の生まれた新潟の日本海か、
息子たちの住む太平洋に散骨して欲しい」
と息子の頼んでおきました。




無邪気な6歳の孫は、
「また一人になるな」
と私が言うと、すかさず、
「一人じゃないよ。ママちゃんがいるよ」
と言って、