1/31 「晩春」小津安二郎

いつも通りの設定。
若い娘を持つ中流(少なくともお手伝いさんを雇える、肉体労働ではない学者・銀行家などの職業に就いていて金銭面に心配はない父子家庭)の父親と娘の話。

舞台は昭和24年。当時の世相を映し出しておきたいという意志がみられるような、珍しく屋外の風景が満載であった。
24年にしては復興しているという感じ。
ただし、これは要注意。あくまでもこの映画の舞台は裕福な家庭を主軸にした、その周辺の出来事なのだから。

なんだか上から目線なんだなぁ。いや、確実に小津の作品では、そう描かれている。全作を見たわけじゃないけど、今のところ9割がそう、中〜上流家庭