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よくあるご質問

1/31 「晩春」小津安二郎

いつも通りの設定。
若い娘を持つ中流(少なくともお手伝いさんを雇える、肉体労働ではない学者・銀行家などの職業に就いていて金銭面に心配はない父子家庭)の父親と娘の話。

舞台は昭和24年。当時の世相を映し出しておきたいという意志がみられるような、珍しく屋外の風景が満載であった。
24年にしては復興しているという感じ。
ただし、これは要注意。あくまでもこの映画の舞台は裕福な家庭を主軸にした、その周辺の出来事なのだから。

なんだか上から目線なんだなぁ。いや、確実に小津の作品では、そう描かれている。全作を見たわけじゃないけど、今のところ9割がそう、中〜上流家庭が舞台なのだ。

先日みた「東京暮色」も暇そうな銀行家だったしね。
当時の社会風景が描かれているとはいえ、町中を頭上に売り物の野菜などを乗せて「いらんかねぇ〜」と売り歩いている女性の姿が切なくなる。この人達はあくせく働いて日々の暮らしに精一杯だ。
それに比べて、ミシンの針を買いに、鎌倉から銀座へ行くなんてね。当時の列車事情を考慮すれば、今だって2時間はかかるっていうのに、なんてこった!
そんな裕福な家庭で起こった娘の結婚話。
そりゃしみじみともするけど、なんだか。。

原節子のいつも美しく笑顔で、という会話が腑に落ちない。
人間臭さが乏しい。いいとこのお嬢さんは、嫌味を言うにも笑顔で感情を込めないのか。

全般として興味深く見た映画でした。
そろそろ小津作品はお休みしよう。

カテゴリ:エンタメ・ホビー

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