現代文章講義

老い耄れに 閉じ込められし 若者の
 悲しからずや 自由な魂 

★『現代文章講義』(進藤純孝/明治書院)を読みました。
※テレビの深夜番組で、芸人達がだべっているのを垣間見たりしますが、その文学者版みたいな本です。

《昨日を見捨て今日を振落とすのが、明日を思ふ者の運命である(川端康成)》

《もの思ふ人、誰か自殺を思はざる(川端)》

《どうして、その時代に同じ中学から文学者(※なだいなだ、北杜夫、山口瞳、吉行淳之介ら)が、多く出たのか。考えてみると面白いことだが、恐らく、戦争に明け暮れしたその時代に、麻布中学には「日の丸」や「君が代」を忌避する、密