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よくあるご質問

合唱は、趣味ではなく道楽

堀田善衛著『スペイン断章-歴史の感興』岩波新書、湯川英樹著『本の中の世界』岩波新書、を読了。
 前書は、著者が1962年に初めてスペインを訪れて以来、『ゴヤ』を書くことになって10回ほどこの国を訪れて、スペインに移り住んで各地を訪れ、その土地と歴史を認(したた)めたもの。しかし、この新書を求めたのは79年2月なので32年前。
 後書は、さらに古く42年前。この本を見てもどこにも定価が書かれていない。多分、この当時は150円だったのではなかろうか。読みきらないうちに次から次と求めてしまうと、ついそのままになっているものがある。
 湯川先生が、岩波のPR雑誌『図書』に連載したものを新書に纏めたものであった。
 幼い頃からの読書遍歴を綴ったもので、例えば、一番最初の「荘子」は、小学校に入る前からお祖父さんについて素読し、はじめは意味は全然わからなかったものの、「しかし不思議なもので、教えてもらわないのに何となくわかるようになっていった」と。
 そして素粒子の基礎理論は、荘子の寓話にある二元論が、素粒子を受け入れる時間と空間の二元論に符合するような解釈も出来そうと、なんとも愉しそうな読書だ。
 このほか、「大学」「論語」「孟子」「史記」「十八史略」なども教わったという。
 「近松浄瑠璃」これも小学校時代に、家にあった「近松浄瑠璃集」の面白そうなものをひっぱり出して読んでいたという。このほか、取り上げているのは「カラマーゾフの兄弟」。
 「舞姫」では、昭和14年夏、当時32歳になって生まれて初めての海外旅行でベルリンに着き、ウンター・デン・リンデンを散歩して、ベルリン大学のいかめしい建物の前を何度か通ったという。
 「舞姫」の《余は模糊たる功名の念と検束に慣れたる勉強力を持ちて忽然、この欧洲新大都の中央に立てり。何等の光彩ぞ。我目を射んとするは、何等の色沢ぞ、我心を迷はさんとするは、菩提樹下と訳せば幽静の境かと思はんなれど、この大道髪の如きウンテル、デン、リンデンに来て両辺の石を鋪ける人道を行く隊々の士女を見よ。》に続く少し長い文章を引用して、往時を懐かしみ、改めて読まれている。
 エラスムスの「平和の訴え」、「山家集」「伊勢物語」、韓愈の「文章軌範」、ノルウェーの「ナンセン伝」、「近世畸人伝」、「墨子」、「エピクロス」、「狂言記」、「唐詩選」、「海潮音」、「源氏物語」など、まだあるのだけれど省略。
 教育者の家系と兄弟がたくさんいたこと、幼い頃から本に取り囲まれている環境が、幅広い本を手にする習慣が培われたのだろう。先生は『旅人』という本も編まれているが、これは文庫本で読んだ記憶がある。
 
 昨日の火曜日はいつもなら練習日なのだが、演奏会後の火曜日は休みとなっている。
 打ち上げで、還暦を越えてしまった代表との二人で、下にあるような話をした。
 実は、合唱団の会費は月額2000円で、練習会場費やボイストレーナーの謝礼などがこの経費で、趣味の費用としては、合唱は格安の部類だろう。楽譜代は別途実費がかかるとしても、最も安価な楽しみだと思う。
 この2000円の会費のほかに、月額1000円の積み立てをしているのだが、これは演奏会のチケットのノルマという名目で、一時に負担をするのは大変だろうとの積み立て分。
 チケットの額面は1000円で招待券も含めて25枚を配るが、演奏会経費負担は、一人15000円、学生は5000円で、チケットをどう捌こうと自由にしている。
 多分他の人もそうだろうと思うが、チケットを売るというよりもただで配って聴きに来てもらっているというのが実情だろう。
 ということで、もう高齢者となったオジサンは、合唱は趣味とは言わず道楽、というのがふさわしいのではないか、と話したというわけである。
 そこで思い出したのが落語の『寝床』。
 私の言わんとする「道楽」の意味が語られている。

http://www.youtube.com/watch?v=pC-2EH5UWzk&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=nwnfsDISxQU&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=BN92sPKvZOE&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=AgUe-05tVeA&feature=related

カテゴリ:ニュース・その他

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