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よくあるご質問

「日本と道教文化」を読む

桜井市の纏向遺跡の発掘で大量の桃の種が出土したと言うニュースを見て、道教に関わるとのことから、日本における道教研究者の第一人者と言われる坂出祥伸氏が一般向けに分り易く解説したと言う「日本と道教文化」を読んだ。

邪馬台国の卑弥呼の時代の少し前、中国では疫病の蔓延を背景として、太平道(黄巾賊)、五斗米道などの集団が蜂起して呪術治療による信者の獲得など教団も増え道教が広まった。
黄巾賊は曹操によって討滅されたが、五斗米道は辛うじて生き残った。

道教は唐代には一時は国教にもなったようであるが、その後儒教が重んじられ、我々は中国と言えば孔子の儒教の国と言う風に思い込んで来た。(著者に言わせると、之は誤りだという)

書聖として書の世界では誰一人知らぬ人の無い著名な王義之(おうぎし)も熱心な道教信者だったと言うから驚きである。

この本を読んでみると、今でも中国は神仙思想、天帝観念、陰陽五行説などからの流れの中で、修行(気功)や儀礼が取り入れられている道教の国だと言う。
尤も道教は儒教は勿論、その後伝わった仏教にも影響を受け、日本における道教文化は仏教と混交した容で伝えられ残っている。
道教の方術として、呪符(おふだ)、霊せん(おみくじ)、禁呪(まじない)、風水などがあるが、これらは現在の日本の寺社でも行われており、仏教などより日本の民俗文化の中に深く沁み込んでいる。

著者が道教研究者の第一人者ということで、難しい古典の名前が次々と出てきて、付いて行くのに辟易したが、道教をもっと深く知りたいならば、それらの書物も読まねばならぬのだろうし、又著者が各地を遍歴したように、各地の道教文化の形跡を確認することも必要だろう。

カテゴリ:ニュース・その他

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