『知的余生の方法』

渡部昇一著『知的余生の方法』新潮新書、読了。
 昨年の11月末に店頭に並んでいたが、今回求めたのはもう6刷になっていた。読んだ渡部先生の最初の本は、講談社現代新書の『知的生活の方法』で、76年6月であった。
 その後、講談社学術文庫の『人間らしさの構造』、『教養の伝統について』、講談社現代新書の『英語の語源』や『続知的生活の方法』、さらに講談社刊P.G.ハマトンの『知的生活』菊判の翻訳本を読んできた。先生の才能能力的には凄いなと認め感心しても、ドイツ文学者の西尾幹二先生と同様、思想信条的には今ひとつしっくりしない。それはそれとして著作を読んで得るものがあ