月下美人   〜 詩 〜

蒼い月明かりの下
素肌と素肌を擦り合わせ
一夜の花を咲かせましょう

月下美人の花言葉
そのまま私の心です


出会った時がただ
早いか遅いかだけで何故
人目を憚る(はばかる)恋と言われるのでしょう

貴方を愛するこの気持ち
私の真(まこと)と決めました


儚い夢でも
見られるのなら幸せです
貴方の腕の中
ゆらり揺られて夢を見る
例え、一夜で散る夢でも
例えば、明日は咲けなくても




もしも誰かに訊かれたら
行きずりの恋だと言うのでしょうか
それともただの遊びでしょうか

貴方の肩越し 窓の外
誘う(いざなう)月は十三夜


月下美人の咲く夜に