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連載:生きる

身寄りの無いおばさんの人生と死

先日の真夜中。
闇を切り裂く呼び出し音。
おばさんの死を告げる施設からの電話でした。

おばさんと言っても、私の亡くなったお婆ちゃんの妹。95歳。

一人息子を1歳で亡くし、夫も数十年前に亡くし、戦後に夫と二人で佐世保の山の上に建てたあばら家に、細々と一人で暮らして居ましたが、10年程前に、胃癌を患ってから物忘れをするようになり、それを良い事に、突然訪ねて来た甥(亡くなったお兄さんの子)に騙され、全財産(満期になった日に1,000万)を奪われてしまいました。

おばさんは、長年地域で役員もし、親戚付き合いもきちんとして居たようですが、誰も関わり合いになりたくないと言われたらしく、民生委員から姪である高齢の母に連絡が有り、私とのご縁が出来ました。

早速、警察に届けて、銀行にはカメラの映像も有り、甥の名前も確認出来たのに、例え痴呆気味とはいえ、おばさん本人の署名が有るので、事件にはならないし、身内なので取り戻すには裁判しかないと言われました。
そこで、残された住所に手紙でおばさんに返して頂くようにお願いしましたが、無しのつぶて。
泣き寝入りするしか有りませんでした。

取り敢えず、もう一人お預かりしていた、身寄りの無い盲目の妹さん共々、市役所にお願いし諫早の盲老人ホームに暫らく入れて貰い、後に、佐賀のグループホーム、老人病院、特別養護老人ホームと、8年の間、転々として頂くことに。

95歳。騙し取られたお金さえ有れば、こんなに転々とされなくても良かったでしょうに・・。

老後の為にと、少ない年金で、爪に灯を点すように蓄えても、痴呆になった一人暮らしではその財産さえ守れません。

一生懸命お付き合いもなさってたのに、面会は、いつも私一人。
どなたにも来て頂けませんでした。

私は、痴呆になられ被害に遇われてからのお付き合いでしたので、おばさんの人生は殆ど分かりませんが、この8年、お婆ちゃんと、その妹お二人を看させて頂いた事で色々な事を学ばせて頂きました。

食べることが大好きだったのに、ここ数か月、食道が細くなり、誤飲を繰り返し、血管が細く固くなり、注射針も入らず、本当に可哀想だったので、息を引き取られた時には、これで、やっと楽になれたというお顔でした。

ご本人達の希望で久留米医大に献体させて頂いたので、梅で有名な梅林寺のお世話になります。
もうすぐ、梅が満開。
とっても、寂しくなりましたが、来週末には、お参りさせて頂きます。

今は若く健康な人でも、いずれは我が身。
弱いお年寄りを食い物にすることは、絶対にやめて欲しいと切に願っています。。。

カテゴリ:ニュース・その他

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