詭弁の話術

巌から さざれ石へと 成りぬるを
 逆を謳うや 君が代の妙

★『詭弁の話術』(阿刀田高/角川文庫)を読みました。
※CMから国会にまで、詭弁がいっぱいです。

《東京の井戸の一割に毒を入れるとして一体どのくらいの量の毒物が必要か。毒物の種類、井戸の水量、一日の飲水量などによって大分違ってくるだろうが、大雑把な科学的常識からいってもそれが相当な量のことがわかる。それだけの量の毒薬を暴徒があらかじめ用意して持っている事は、ないとはいえないが、余りありそうではない。もし仮に毒薬を持っていたとしても地震の直後にこの暴徒を組織し各方面に漏れなく毒薬を配る事が楽で