私家版日本語文法

お付けから おみお付けへと 七変化
 二人称また 同じからずや

★『私家版日本語文法』(井上ひさし/新潮文庫)を読みました。
※文法の曖昧さを、憲法から18禁の本までの文を縦横無尽に引用しながら、面白おかしく引っ掻き回してくれています。

《日本語の対称(二人称)代名詞は、何故使い込まれるにつれて価値を降等させていくのか。佐久間説によれば、敬う表現を猫も杓子もするようになると、ちっとも敬った事にはならず、しまいには、かえって相手は馬鹿にされているような感じさえも持つにいたるからであるという。そのため日本人は次々に新しい敬称を持ち出してき、それが日本語の