死ぬほどの馬鹿

もう少し 本音言えれば 死ぬほどの
 馬鹿をみないで 済むはずなのに   

★『死ぬほどの馬鹿』(カトレーヌ・アルレー/安堂信也訳/創元推理文庫)を読みました。
※事件が起こるまでは人間の表面を、事件後には内面を描いた秀作です。内面の表白を、人間以外のものにまで及ぼし、倒置法で冒頭に掲げ、「ボクハ死刑囚ダ…」なんて言わせて読者の心をつかもうとしています。しかし、後にその主人公がわかったら、がっかり。アルレーの思わせぶりに、してやられて、って感じを持ってしまいました。

《誰だって変わるんだ。変わる事、進歩する事、それが人生の面白いところなんだよ。君と知